安全安心な食と農を目指した循環型農業の可視化

キーワード:環境生態系循環・可視化

背景・内容

牛のげっぷによるメタンガス排出、ふん尿処理、飼料大量消費など、肉牛生産過程における環境負荷に対し、国内外を問わず注目が集まっています。一方で、肉牛生産には食用利用できない資源を食料に変えたり、飼料・家畜・堆肥の循環、食料・飼料自給化、地域の維持・活性化など、様々な役割や効果があると言えます。
北海道内の肉牛生産における環境負荷軽減の取り組みは加速していますが、未だ認知が不十分であり、肉牛生産が環境・経済・社会とどのように関わっているかを、循環としてとらえ直し、可視化することが必要です。

取り組み内容

持続可能な循環型肉牛生産を行っている地域・生産者団体の取り組みを選定、調査を行い、肉牛生産における環境負荷(温室効果ガス収支)および、地域経済への影響・効果等をモデルとして可視化する。

  1. 循環型肉牛農業モデルの可視化
          耕畜・酪畜循環、エネルギー循環、経済循環
  2. 温室効果ガス収支モデルの可視化
          温室効果ガスの排出・吸収
  3. 地域経済への波及効果を評価・可視化

今後に向けて

理解・協力者(担い手、消費者)の輪を拡げていくため、モデルの活用方法を生産者団体等と検討する。

目指したい未来

多様な食文化と歴史をもつ日本において、「日本型の循環型農業のあるべき姿」について検討し、実現していくことに貢献したいと考えています。